脂肪と言う名の服を着て
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太陽に向かいます(アイビー)
『脂肪と言う名の服を着て』という安野モヨコのマンガ。
主人公は太目の気弱なOL。
『痩せれば幸せになれる。』と信じています。
太っててみじめで会社ではいじめられ、嫌な思いをすると食べることでその感情を忘れようとするんです。
「食べてればいい 何も考えなくてすむから」
このセリフ、衝撃的でした。
涙出ました。
感動とかそんな美しい涙じゃなく、情けない涙。
自分を見ているようだったからです。
このマンガを読んだ当時2002年ごろ、垂直に立つとお腹が邪魔して、つま先が見えないほど太っていたんです。
マックス時は身長163センチで体重74キロ、体脂肪率35%。
当時は『お洒落ってなんだ?』って感じです。
そこまで太ってしまった理由は、切なくなるほどの『食欲』。
食べること、食べ物に対する執着心がすごかったんです。
四六時中、何か食べたい、と考えているんです。
それが嫌で嫌で仕方なかったにもかかわらず、食べることをやめられない。
空腹感を満たすためじゃなく、食べないといられない。
食べている間の幸福感と同時に湧き出る罪悪感。
本来なら、食べることは楽しいことなのに・・・。
もちろん食べ物への申し訳なさもありました。
それなのに日に日に肥大するカラダと自分への嫌悪感。
あれはなんだったのか。
自衛隊を辞めた弱い自分へのコンプレックスや、これから何をしていけばいいのかという葛藤、不安、自信のなさ。
その感情にその頃は気付いていなかったのかもしれません。
むしろそういう弱さに気付きたくなかったのかも。
それが過食という形で、表れていたんだろうと思います。
精神的安定を求めて。
バランスが悪かったんですね。
マンガの主人公は食べては吐くことを繰り返し、痩せて見違えるようにキレイになります。
周囲の態度も明らかに変わります。
でも幸せになれませんでした。
結局、体の脂肪は取れたけれど、『心の脂肪』を取り去ることはできなかったから。
かなりブラックなマンガですが、容姿へのコンプレックスや人間の弱さ、幸せについて考えさせられます。※後味も相当悪いので注意です。
私の場合、セラピストの仕事にめぐり合い、
体を動かすことと、仕事への楽しさで気付けば体重は51キロになっていました。
あの脂肪はどこへいったのか。
その頃の『心の脂肪』も消えてくれているだろうか。
そんなことをふと考えました。
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